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用語集

カマサン絵画

装飾的な物語世界

インドネシアのバリ島で描かれてきた伝統的な様式の絵画。マジャパヒト王国の影響下に成立したゲルゲル朝の宮廷絵画に起源をもち、16世紀頃からカマサン村を中心に発展。木綿の布地に墨と植物の種子からつくられた顔料(赤、青、茶、黄、肌色)を用い、主に宮廷あるいは寺院の装飾用に描かれてきた。この絵画の様式的な特徴は、線描を主体にした平面的な描写にある。その原型となったのは、当時から人気のある人形影絵芝居「ワヤン・クリッ」で、それゆえワヤン様式とも呼ばれる。主題は『ラーマーヤナ』や『マハーバーラタ』などヒンドゥーの叙事詩や説話からとられ、現在も同様の様式で制作されている。

作者不詳(カマサン様式) 《マンダラ山の回転》 不詳 バリ伝統顔料・布

作者不詳(カマサン様式) 《マハーバーラタ》 不詳 バリ伝統顔料・布

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