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用語集

ポーバ

街に降りた神々

インドの「パタ(Pata)」に由来する「布に描いた仏画」を意味するネワール語で、ネパール・カトマンドゥ盆地の先住民族であるネワール族の画家が描いた、仏教やヒンドゥーを主題にした絵画のことである。その起源は11世紀頃にさかのぼり、独自の様式を形成し、チベットのタンカの成立にも影響を与えながら、現代まで展開を続けている。本来は宗教的な目的で、絵師のカーストである「チトラカール」が依頼を受けて制作していたが、現代のポーバ絵画はカトマンドゥ、パタン、バクタプルの三都市を中心に、コレクターや観光客向けにチトラカール以外の画家も手がけている。素材については、本来は布に岩絵具を用いて描かれていたが、現在では安価なポスターカラーが使われることも多い。代表的な画家ウダヤ・チャラン・スレスタ(1964年~)は、油彩でヒンドゥーの女神を妖艶に描いている。

 

ディーパック・クマール・ジョシ 《ヴァジュラヨーギニー(金剛喩伽女)》 2003 顔料・画布

ウダヤ・チャラン・スレスタ  《マハーラクシュミー》 2005 油彩・画布

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