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用語集

新年画

ひたすらハッピーな世の中

1949年に中華人民共和国が建国されると、商業ポスターのモダンな女性たちや商品は「退廃した資本主義の産物」という烙印を押され、代わって大量に印刷されて政治イデオロギーを宣伝する絵画として、模範的な労働者や農民、国の指導者がテーマとして描かれるようになった。もともと中国には、正月に民家の門や室内に無病息災や子孫繁栄を祈念する吉祥画を貼る風習があったが、中国共産党は文化政策の一環として、文字の読めない人々に向けた教育や宣伝のために、人々の生活に溶け込んでいる年画の形式を利用して、豊かな生活や明るい未来など社会主義の理想を喧伝したのである。こうした1949年以降の年画は「新年画」と呼ばれ、人気を博した。

チェン・ジョンジー(陳忠志)  《「五好」で表彰された人民》 1964 水彩・紙

シン・リーリアン (忻礼良) 《農村の新しい眺め》 1951 オフセット・紙

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