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用語集

ワルリー画

白線で描く村祭

ワルリーとは、インドのマハーラーシュトラ州ターネー県に住む人口40万人ほどの先住民族の名称である。この地域では、森羅万象に精霊が宿るとする信仰のもとに、結婚式などの儀礼や祭りの際、家の土壁にワルリー画が描かれた。極度に単純な造形要素だけを使いながら、村の生活の様子を赤土の上に白い米汁によって祝祭的な雰囲気とともに描き出す。ミティラー画と同様にインド政府の文化政策の一環で、紙や布に描かれ販売されるようになり、海外でも知られるようになったが、ミティラー画とは異なり描くのは男性で、その代表的な画家としてジッヴャ・ソーマ・マーシェ(1934~2018年)が知られている。

ジッヴャ・ソーマ・マーシェ タルパー・ダンス 1998 米汁・コンクリート擬似壁

サダシヴ・ジッヴャ・マーシェ ジーヴァダーニー女神 1994 米汁・コンクリート擬似壁

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