年表一覧｜調べる｜アジア美術資料室

1970年

1月30日フィリピン

反マルコス政権運動広がる

マルコス政府への大規模な抗議運動が起こる。3月まで続き「第一四半期の嵐」と呼ばれる。

1970年

3月カンボジア

シハヌーク国王退陣

ロン・ノル首相がシハヌーク国王を打倒。

1970年

3月15日日本

大阪万博

日本万国博覧会開催（3.15–9.13）。

1970年

3月15日日本

万博でインドネシア作家展

日本万国博覧会インドネシア館で現代作家展示（3.15–9.13）

1970年

3月15日日本

万博で韓国作家展

日本万国博覧会韓国館で現代作家展示（3.15–9.13）

1970年

5月10日日本

東京ビエンナーレにアジア作家なくなる

第10回日本国際美術展（東京ビエンナーレ）　人間と物質（5.10–5.30　東京都美術館）
京都市美術館、愛知県美術館、福岡県文化会館に巡回。コミッショナーは中原佑介。

1970年

6月9日韓国

韓国美術大賞展のキム・グリム

「韓国美術大賞展」（6.9–7.9　国立現代美術館／ソウル）開催。
韓国日報主催による韓国初の在野公募展。キム・ファンギの《どこで何になってまた会うか》が大賞受賞。キム・グリムが招待出品。《現象から痕跡へ》は美術館の建物全体に白い布を巻きつけるものだったが主催者により撤去される。

1970年

10月日本

彦坂尚嘉の李禹煥批判

彦坂尚嘉「李禹煥（リウーファン）批判　〈表現〉の内的危機におけるファシズム」が『デザイン批評』第12号に掲載

1970年

11月2日韓国

ソウルの版画ビエンナーレで吉田克朗が受賞

第１回ソウル国際版画ビエンナーレ（11.2–11.30　徳寿宮現代美術館）
東亜日報社主催　吉田克朗が大賞を受賞　国内作家13人の33点、 24か国の作家82人の225点

1970年

11月3日日本

現代インド絵画展

現代インド絵画展（11.3–11.29　東京国立近代美術館）
東京国立近代美術館とインド大使館の共催　京都市美術館（1971/1/24-2/14）に巡回。

1971年

フィリピン

政治的芸術家組織創立

進歩的美術家・建築家連盟（NPAA’71）結成。

1971年

マレーシア

ブミプトラ政策

マレー系・中国系の民族間の経済格差解消のためのブミプトラ（マレー系）優遇策を含む新経済政策開始。

1971年

台湾

写真家グループ〈V-10視覚芸術群〉結成

張照堂、荘霊、郭英聲ら10人の写真家が〈V-10視覚芸術群〉結成。サロン写真に反旗を翻し、美術・映画・演劇などジャンルの総合を目指す。凌雲画廊で「現代写真　女展」開催。

1971年

ネパール

ネパール初の美術グループ〈SKIB〉結成

サシ・サハ、クリスナ・マナンダール、インドラ・プラダン、バツサ・ゴパール・ヴァイドヤが、ネパール初の前衛的美術グループ〈SKIB〉結成。1978年まで展覧会を続ける。

1971年

1月25日日本

李禹煥「出会いを求めて」刊行

李禹煥『出会いを求めて―新しい芸術のはじまりに』（田畑書店）刊行。同年11月にソウルの『AG』4号に翻訳掲載。

1971年

1月31日インド

インド・トリエンナーレに日韓参加

第2回インド・トリエンナーレ（1.31–3.31　ラリット・カラ・アカデミー［ラビンドラ・バワン］）
日本コミッショナー＝富山秀男　韓国がこの回からコミッショナーをソ・セオクとして参加　　

1971年

3月8日フィリピン

ホセ・マセダ集団即興演奏

ホセ・マセダ『カセット100』上演（フィリピン文化センター）

1971年

10月7日タイ

タワン・ダッチャニー展への抗議

タワン・ダッチャニー展（学生キリスト教センター／バンコク）で裸体や暴力の表現が仏教を冒瀆しているとされ10点の作品が破壊される。

1971年

10月17日シンガポール

アルファ・ギャラリー、オープン

アーティストが運営する初のギャラリー、アルファ・ギャラリー、オープン記念展

1971年

10月25日台湾

国連の中国代表交代

台湾が国連脱退、中華人民共和国が加盟。

1971年

12月2日タイ

〈ダマ・グループ〉第1回展

プラトゥアン・エムジャルーンが創設した〈ダマ・グループ〉の第1回展（12.2–72.1.2　タウィッチ・クリンプラトゥーム・ビル／バンコク）開催。

1971年

12月3日インド、パキスタン

第三次印パ戦争、バングラデシュ独立

東パキスタンの独立をめぐり第三次インド・パキスタン戦争（12.3–12.6）。バングラデシュがパキスタンからの独立戦争をおこない、12月16日に独立を達成。

1972年

ブルネイ

ブルネイ博物館新館開館

ブルネイ博物館新館開館、広いスペースを要する展覧会やコンクールに使われる。

1972年

モンゴル

日本・モンゴル外交関係樹立

1972年

日本

『印度放浪』刊行

藤原新也が写真集『印度放浪』刊行

1972年

3月13日日本

チョン・サンファ展

鄭相和作品展（3.13–3.19　村松画廊）　

1972年

5月8日日本

ソ・スンウォン展

徐承元展（5.8–5.14　村松画廊）

1972年

6月30日ドイツ

「ドクメンタ5」のメダーリャ

フィリピン生まれのデイヴィッド・メダーリャが「ドクメンタ5」に招待され、ジョン・ダガーとともに「民衆参加パヴィリオン」で出品、《雲の塔魯迅讃》《時間のステッチ》などを展示。

1972年

9月21日フィリピン

戒厳令から開発独裁体制へ

マルコス大統領が戒厳令を布告、開発独裁体制。新社会建設のために国が支援する文化的活動がおこなわれる。

1972年

10月日本

国際交流基金

国際交流基金創立。

1972年

10月17日韓国

非常戒厳令から維新体制へ

パク・チョンヒが非常戒厳令を発し憲法を改正(第四共和国)、大統領の直接選挙を廃止して、自らの永久政権化を目指した「維新体制」確立。

1973年

インドネシア

アジア文化閣僚会議に益田義信出席

アジア文化閣僚会議でIAA本部代表の益田義信がアジア美術家の要望を提案

1973年

1月日本

福岡市美術館建設準備始まる

福岡市美術館建設準備室開設。福岡市美術館建設専門委員設置（小池新二、河北倫明、待鳥喜久大）。

1973年

1月27日ベトナム

第二次インドシナ戦争終結

パリ和平協定。これにより米軍が3月29日までにベトナムより完全撤退。第二次インドシナ戦争が終わる。

1973年

3月16日バングラデシュ

ダッカで状況劇場公演

状況劇場公演「ベンガルの虎」（3.16–3.17　ダッカ駅裏の仏教寺院）

1973年

5月ブルガリア

国際美術連盟の重要決議

国際美術連盟（IAA）第7回総会（ブルガリア）で「ナショナル・アイデンティティ」の擁護が採択される。

1973年

5月21日日本

キム・グリム展

金丘林（キム・グリム）展（5.21–5.27　シロタ画廊）

1973年

6月18日日本

パク・ソボ展

朴栖甫展（6.18–6.24　村松画廊）

1973年

9月10日日本

リ・ウーファン、東京画廊で初個展

李禹煥展（9.10–9.22　東京画廊）

1973年

10月韓国

文化芸術振興院設立

政府による韓国文化芸術振興院設立。翌年3月にアートセンター開館。

1973年

10月14日タイ

血の日曜日事件、民主化進展

血の日曜日事件。タノーム・キッティカジョーン首相の独裁政権に抗議する学生たちに軍が発砲、タノーム首相は辞職し民主化が進む。

1974年

フィリピン

「Shop 6」始動

オルタナティブ・スペース「Shop 6」がマニラにオープン。ロベルト・チャベット企画による12人の若い作家の展覧会開催。

1974年

インド

沖守弘、初のインド旅行

写真家の沖守弘が初めてインドを訪れる。以後100回以上インド訪問。

1974年

インド

横尾忠則、初のインド旅行

横尾忠則が初めてインドを訪れる。

1974年

1月9日タイ

バンコクで反日デモ

田中角栄首相のタイ訪問、バンコクの学生たちが反日デモ、暴動

1974年

1月15日インドネシア

インドネシアで反日暴動

田中角栄首相がインドネシア訪問、反対する学生たちが暴動（マラリ事件）

1974年

3月2日ミャンマー

ビルマ連邦社会主義共和国発足

ビルマ連邦社会主義共和国発足（1988年まで）。

1974年

5月14日タイ

ビラスィー現代美術研究所開館

ビラスィー現代美術研究所開館（-1988）

1974年

8月2日マレーシア

「神秘的リアリティに向かって」展、西洋美術の模倣を批判

スレイマン・エサとレッザ・ピヤダサによる「神秘的リアリティに向かって」展（8.2-8.7　言語文化研究科／クアラルンプール）開催。
科学的姿勢や人間中心主義による西洋美術の模倣を批判、禅などのアジア哲学に注目し、時間性をはらんだ現実空間の経験を観客に誘発させるマニフェストを発表。会場で詩人のサレ・ベン・ジョンドがマニフェストに放尿。アーティスト、美術批評家、詩人らの間に議論を巻き起こす。

1974年

8月5日日本

ムン・スングン展

文承根展（8.5–8.11　村松画廊）

1974年

10月タイ

〈タイ美術家戦線〉の路上展

〈タイ美術家戦線〉が学生による軍政打倒一周年記念して1000点以上の絵画・ポスターを展示（ラーチャダムヌーン通り／バンコク）。

1974年

11月18日日本

キム・グリム展

金丘林（キム・グリム）展（11.18–11.23　楡の木画廊）

1974年

12月31日インドネシア

ジャカルタ絵画ビエンナーレへの抗議運動

「第2回ジャカルタ絵画ビエンナーレ（偉大なインドネシア絵画展）」における審査員の受賞者の決定に反対する作家たちがマニフェスト「黒い12月」を表明、「我々は美術の死を哀悼する」という言葉を付した花輪を受賞者に送る。

1974年

12月31日中国

〈無名画会〉、非公認展覧会

〈無名画会〉の非公認展覧会が北京の張偉のアパートで開かれる。

1975年

日本

カジ・ギャスディン来日

カジ・ギャスディン、文部省国費留学生として来日
1985年東京藝術大学で博士号取得。1979年以後日本での個展多数。

1975年

4月17日カンボジア

クメール・ルージュがプノンペン占領

ポル・ポトが率いるクメール・ルージュがプノンペンを占領。

1975年

4月19日日本

中国木版画展

内山嘉吉氏寄贈　中国木版画展　魯迅主催講習会から解放戦争期まで（4.19–5.18　神奈川県立近代美術館　鎌倉館）

1975年

4月30日ベトナム

サイゴン陥落

北ベトナムがサイゴン（現・ホーチミン）占領、南ベトナム政府が無条件降伏。のち南ベトナム共和国臨時革命政府が南ベトナムの主権を握る。

1975年

5月台湾

雑誌『藝術家』創刊

美術雑誌『藝術家』創刊。

1975年

5月6日日本

日本初の韓国単色画展

「韓国・5人の作家、五つのヒンセク（白色）」（5.6–5.24　東京画廊）開催。日本における最初の「単色画」の紹介。

1975年

6月25日インド

非常事態宣言

インディラ・ガンディー首相が非常事態宣言（1977年3月21日まで）。

1975年

8月インドネシア

「新美術運動」始動

ジョグジャカルタ美術アカデミーとバンドン工科大学の学生たちの作品を集めた「新美術運動」による第1回展（ジャカルタ芸術センター）開催。

1975年

12月2日ラオス

王政から社会主義国へ

王政廃止、社会主義国としてラオス人民民主共和国成立。

1975年

12月8日日本

ムン・スングン個展

文承根個展（12.8–12.13　信濃橋画廊エプロン）
《活字球》出品

1976年

2月2日日本

チョン・サンファ展　

鄭相和展（2.2–2.8　村松画廊）

1976年

4月5日中国

第一次天安門事件に美術家が参加

第一次天安門事件。文革批判を封じ込める政府に抗議する民衆が暴力的に鎮圧される。〈星星〉と〈無名画会〉メンバーも参加。

1976年

4月5日日本

キム・チャンヨル、東京画廊で初個展

金昌烈展（4.5–4.24　東京画廊、かねこ・あーとギャラリー）

1976年

6月21日日本

ユン・ヒョングン展　

尹享根展（6.21–6.27　村松画廊）

1976年

7月1日ベトナム

南北ベトナム統一

4月に消滅した南ベトナムが北と統合され、ベトナム共和国がベトナム社会主義共和国に改称。

1976年

9月9日中国

毛沢東死去

毛沢東死去、文化大革命が終わる。

1976年

10月中国

「四人組」逮捕

四人組（張春橋、王洪文、江青、姚文元）逮捕、華国鋒が共産党主席に就任。

1976年

10月5日タイ

ダマ・グループ展が血の水曜日事件で解体

ダマ・グループ第3回展（ビラスィー現代美術研究所／バンコク）開会。
翌日早朝、タマサット大学での虐殺に反応し、ダマ・グループはタマサク・ブーンチャーの大型木版画《歴史の車輪》など政治的な内容の作品を撤去、焼却する。残された作品も押収される。グループはのち活動停止。

1976年

10月6日タイ

血の水曜日事件

血の水曜日事件。
タノーム・キッティカジョーン元首相帰国（復帰）への抗議と断罪を要求する左派学生や労働者の集会に右派集団が抗議し、警察が介入、タマサット大学などで集会参加者が多数虐殺される。

1977年

フィリピン

美術家組織〈カイサハン〉創立

〈カイサハン〉結成。絵画における社会的リアリズムが促進される。

1977年

1月7日日本

IAA日本委員会の南アジア調査

IAA日本委員会（日本美術家連盟）が洋画家の石川慈彦、前田常作、倉田平吉事務局長をネパール、インド、スリランカに派遣（1.7–1.28）。4月4日に美術家会館（銀座）で報告会。

1977年

4月4日日本

美術家による南アジア調査報告会

石川慈彦、前田常作によるネパール、インド、スリランカ訪問の報告会（美術家会館6階画廊）
小池新二が出席し、「我々はもっとアジアの現代美術に眼を向けなければならない」と話す（前田による）

1977年

4月4日日本

タイ、マレーシア作家二人展

タイのダムロング・ウオング・ウバラジ、マレーシアのリー・キャンセン二人展（4.4–4.6　美術家会館6階画廊）
国際交流基金が招聘した作家。

1977年

5月22日日本

JAALA創立

アジア・アフリカ・ラテンアメリカ美術家会議（JAALA)創立。
議長：針生一郎、副議長：富山妙子・水谷勇夫、事務局長：福田恒太。

1977年

7月9日日本

キリスト教美術展にスリランカ作家

第5回キリスト教美術展（7.9–7.15　日動サロン）
ナリニ・ジャヤスリヤ（ジャヤスーリヤ）出品。同志社大学神学部の竹中教授の招きで来日、京都で個展。

1977年

8月タイ

国立美術館開館（バンコク）

国立美術館がバンコクに開館。

1977年

8月日本

福岡市美術館の開館記念展がアジア展に変更

8月頃、福岡市美術館の開館記念展として準備されていたアメリカ現代美術展がキャンセルされ、アジア美術展の開催が決まる。

1977年

8月15日日本

「韓国現代美術展」でシム・ムンソプ展

沈文燮展（8.15–8.21　村松画廊）
東京画廊、かねこあーとギャラリー共催の「韓国現代美術展」の一部

1977年

8月15日日本

キム・ファンギ展

金煥基展（8.15–8.31　東京画廊）

1977年

8月16日日本

韓国現代美術展

韓国・現代美術の断面展（8.16–8.28　東京セントラル美術館）開催。

1977年

11月29日日本

福岡市がアジア美術展開催を発表

西日本の美術家が「アジア美術委員会」を結成し、福岡市長・進藤一馬に要望書を提出。29日に進藤市長が福岡市美術館の開館記念展をアジア美術展と発表。

1978年

6月5日日本

パク・ソボ、東京画廊で初個展

朴栖甫展（6.5–6.17　東京画廊）

1978年

7月12日日本

第1回第三世界とわれわれ展

第１回「第三世界とわれわれ」展　人間と自然の復権（7.12–7.13　東京都美術館）
15日にイヴェント「土と海と風と　三里塚・水俣・金芝河」　同日シンポジウム「パレスチナと日本」開催、針生一郎、戸村一作らが参加。

1978年

9月1日日本

ユン・ヒョングン展

尹亨根展（9.1–9.16　東京画廊）

1978年

10月1日日本

アジア文化紙『水牛』創刊

アジア文化隔月報『水牛』１号刊行
タイ芸術家戦線（不破真理）、キム・ジハと朝鮮演劇（久保覚）、フィリピン革命劇（寺見元恵）などの記事、及部克人の木版画掲載。音楽家の高橋悠治が編集参加。以後1979年6月1日の5号まで刊行。

1978年

10月17日日本

〈カイサハン〉のフィリピン作家展（京都ほか）

フィリピン青年美術家展（10.17–10.19　同志社大学／京都）開催。
〈カイサハン〉のエドガー・フェルナンデス、ホセ・テンス・ルイスらの絵画展。フェルナンデスが来日して懇談会。京都の関西セミナーハウス、西宮、仙台、福島、横浜、東京に巡回。

1978年

12月中国

鄧小平体制で改革開放路線始まる

鄧小平体制が確立、文革路線から改革開放路線へ。

1978年

12月23日中国

雑誌『今天』創刊

文学雑誌『今天』が黄鋭、北島、芒克により創刊され（1980年9月まで）「民主の壁」に投稿。曲磊磊、馬徳升、黄鋭が挿絵とデザインを提供。

1979年

タイ

シラパコーン大学アートセンター始動

シラパコーン大学アートセンターがオープン、地元作家や海外作家の展示を始める。

1979年

マレーシア

マレー文化に焦点をあてた企画展

「形象と魂」展（国立美術館／クアラルンプール）開催。
サイード・アハマッド・ジャマルが企画。マレー文化にもとづく視覚言語を取り上げた先駆的展覧会。

1979年

1月1日中国

中米の国交樹立

中国がアメリカと正式に国交を結ぶ。

1979年

1月7日カンボジア

クメール・ルージュ政権崩壊

前年12月から始まったベトナム軍の侵攻によりクメール・ルージュ政権が倒れる。

1979年

2月17日中国、ベトナム

中越戦争

中越戦争（3月16日まで）。

1979年

4月10日台湾

米・台湾断交

アメリカが台湾との外交を正式に断絶。

1979年

4月23日日本

イ・ウーファン展

李禹煥展（4.23–5.5　村松画廊）
画廊企画

1979年

5月15日ミャンマー

〈ガンゴー・ヴィレッジ〉第1回展

〈ガンゴー・ヴィレッジ・アート・グループ〉の第1回展（ラングーン文理科大学［現・ヤンゴン大学］大学第一医学部ドーム）開催。
ラングーン文理科大学の学生たちを中心として結成。現在もグループは存続。

1979年

7月13日中国

初の在野団体〈無名画会〉展

趙文量、楊雨澍らによる〈無名画会〉作品展（7.13–7.29　北海公園画舫斎／北京）開催。
関係者だけの内覧会は7日からで、9日に劉海粟が観覧。芸術のための芸術を志向する新中国で最初の在野団体。

1979年

8月16日台湾

雑誌『美麗島』創刊

反国民党を標榜する『美麗島』創刊。
雑誌の呼びかけで高雄でおこなわれたデモ活動で約100人の警察官が負傷（美麗島事件）。

1979年

9月27日中国

〈星星〉最初の路上展

「第1回星星美展」（9.27–10.3　中国美術館外壁／北京）開催。
ピカソこそ彼らの先駆者と発表。28日に警察が介入し馬徳昇と黄鋭が連行される。29日に野外展の禁止を通告され、作品が警察に差し押さえられる。

1979年

10月韓国

民衆美術組織〈光州自由美術人協議会〉創立

ホン・ソンダムら〈光州自由美術人協議会〉創立（1985年に解体）。

1979年

10月中国

「傷痕美術」登場

四川省慶祝建国30周年美展（重慶）でチェン・チョンリン［程丛林］が《1968年×月×日雪》を展示。文革の痛み（傷痕）を描いた作品として注目される。

1979年

10月1日中国

〈星星〉によるデモ

星星画会メンバーが政府の介入に対して、中国建国以来初めての民間抗議デモを北京でおこなう。王克平は「要政治民主、要芸術自由」の弾幕を掲げる。

1979年

10月1日日本

ハ・ジョンヒョン展

河鐘賢展（10.1–10.6　村松画廊）

1979年

10月1日日本

バングラデシュ作家個展

（第15回カロン個展）カムルル・ハサン・カロン展（10.1–10.6　ギャラリートーシン）
協賛：国際交流基金、（社）日本美術家連盟

1979年

10月16日韓国

釜山・馬山で民主化デモ

釜山・馬山で民主化を要求する学生・市民の大規模なデモ（釜馬事態）。

1979年

10月26日韓国

パク・チョンヒ大統領暗殺

パク・チョンヒ大統領が腹心の中央情報部長に暗殺される。

1979年

10月29日日本

イ・ガンソ展

李康昭展（10.29–11.3　村松画廊）

1979年

11月3日日本

福岡市美術館開館、アジア三か国の近代美術展

「福岡市美術館開館記念　アジア美術展第1部　近代アジアの美術～インド・中国・日本」（11.3–12.2　福岡市美術館）開催。

1979年

12月6日韓国

初の民衆美術団体〈現実と発言〉結成

〈現実と発言〉結成。民衆美術の始祖とされる。

1979年

12月6日中国

「民主の壁」閉鎖

西単の「民主の壁」が閉鎖される。

1979年

12月12日韓国

チョン・ドゥファンのクーデター

チョン・ドゥファン（全斗煥）がクーデターで実権掌握。

1980年

2月16日中国

〈草草〉展への批判

第1回〈草草〉展「1980年代のための美術」（盧湾文化センター・上海）で開会。
3月9日までの予定だったが途中で閉鎖され、ブルジョア自由主義として当局に批判される。

1980年

4月中国

美術雑誌で裸体画特集

月刊誌『美術』が裸体画を集中的に掲載し論議を起こす。

1980年

5月18日韓国

光州民主化抗争

光州民主化抗争（光州事件）。
0時に戒厳令拡大、戒厳軍（空挺部隊）による学生・市民への虐殺・暴行が始まる。のちホン・ソンダムが連作版画によって光州の出来事を国内外に伝える。

1980年

7月11日日本

第2回第三世界とわれわれ展にタイ作品

第2回第三世界とわれわれ展　アジア芸術祭（7.11–7.20　東京都美術館）　
タイの現代美術９０点　タイの画家・詩人テブシリ・スークソパを招待

1980年

9月1日日本

ナム・ジュン・パイク展

ナム・ジュン・パイク展（9.1–9.25　ギャラリーワタリ）

1980年

9月15日日本

チェ・ミョンヨン展

崔明永展（9.15–9.20　村松画廊）

1980年

9月15日日本

パク・ソグォン展

朴石元展（9.15–9.20　村松画廊）

1980年

10月17日韓国

「現実と発言」展が当局に妨害される

「現実と発言」展（文芸振興院美術会館／ソウル）。
会場使用許可が取り消され、ロウソクの光で2時間ほど観覧される。東山房画廊で再展示（11.13–11.19）。

1980年

11月日本

福岡市美術館で初のアジア現代美術展

「福岡市美術館開館1周年記念特別展　アジア美術展第2部　アジア現代美術展」（11.1–11.30　福岡市美術館）開催。
3日にシンポジウム「西洋からの影響によって変容したアジア美術の伝統と将来の課題」開催。

1981年

マレーシア

ファイブ・アーツ・センター始動

実験的な演劇等の場としてファイブ・アーツ・センターがクアラルンプールにオープン。

1981年

1月4日バングラデシュ

初のアジア美術展（のちのバングラデシュ・ビエンナーレ）

「バングラデシュ・アジア美術展」（1.4–1.31　バングラデシュ・シルパカラ・アカデミー／ダッカ）開催。1983年より「バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレ」として継続。

1981年

5月15日タイ

ASEAN絵画・版画・写真展

1981年

5月16日日本

韓国民主化支援集会

韓国民主化支援緊急世界大会（5.16–5.19　社会文化会館、5.19　日本教育会館）
ポスターにイ・ウンノ《良民虐殺図》使用。17日から3日間学術会議。イベントでユン・イサン音楽会（次項参照）とイ・ウンノ展示会。19日に教育会館で韓青の構成劇「光州」上演。21–25日に地方報告集会（21日愛知・大阪、22日札幌・仙台・神奈川・岐阜･京都・兵庫・広島、24日福岡、25日埼玉）。

1981年

5月20日日本

光州支援コンサート

尹伊桑・高橋悠治作品コンサート「光州よ永遠に！」（日比谷公会堂）
「韓国民主化支援緊急世界大会」関連

1981年

6月1日北朝鮮

日朝友好親善美術展

日本美術会、日朝友好親善美術展（6.1–6.14）
日本美術家代表団として、飯島俊一、藤原梵氏参加。

1981年

7月16日マレーシア

マハティール首相就任

マハティール・ビン・モハマドが首相に就任。外貨の導入による工業化が推進される。

1981年

9月4日韓国

福岡で韓・日現代絵画展始まる　

韓・日現代絵画展（9.4–9.9　韓国文化芸術振興院）　
前年の福岡市美術館でのアジア現代美術展が契機となってORIGIN絵画協会と環玄海会の合同展。以後、翌年からの日韓現代彫刻展と同様にソウルと福岡で交互に開催。

1981年

10月6日日本

ザオ・ウーキー（趙無極）展

ザオ・ウーキー展　油彩と墨絵（10.6–10.21　福岡市美術館）
福井県立美術館、京都国立近代美術館、神奈川県立近代美術館に巡回

1981年

10月19日日本

イ・ドゥシク展

李斗植展（10.19–10.31　村松画廊）

1982年

3月15日インド

第5回インド・トリエンナーレ

第5回インド・トリエンナーレ（ラリット・カラ・アカデミー）
日本コミッショナー＝増田洋

1982年

3月22日韓国

韓国現代美術展

韓国現代美術の位相展（3.22–3.28　京都市美術館）

1982年

5月1日日本

インド民俗画の美術館

ミティラー美術館開館

1982年

7月14日日本

「第三世界とわれわれ展」でタイ美術紹介

第3回「第三世界とわれわれ展　核廃絶へ―人間と自然の復権」（7.13–7.23　東京都美術館）開催。
タイの現代美術約200点が展示される。タイの美術家サンティ・イスロウタクル、サタポン・チャイヤセツを招待。

1982年

7月20日日本

福岡で日韓現代彫刻展始まる

日韓現代美術展　第１回日韓現代彫刻展（7.20–8.1　福岡市美術館）
以後、ソウルと福岡で交互に開催。

1982年

8月31日日本

タイ美術グループ展

現代タイの美術展　Thai Independent Artists Group
（8.31–9.12　堺町画廊）

1982年

10月29日韓国

民衆美術組織〈イムスルニョン〉創立

〈壬戌年（イムスルニョン）〉結成（1987年まで）、第1回展「98,999km²」（10.29–11.3　徳寿宮美術館／ソウル）開催。

1982年

12月6日日本

ホ・ファン展

許榥展（12.6–12.11　村松画廊）

1982年

12月14日タイ

タイの展覧会に日本作家出品

タイ現代美術展にJAALAから32人の作品出品（12.14–12.31　シラパコーン大学）
高橋祥八、宮城輝夫、原之夫が招待される。

1983年

フィリピン

政治的美術グループ創立

〈フィリピンの危機意識をもつアーティスト〉結成。

1983年

タイ

チェンマイ大学に芸術学部開設

チェンマイ大学が芸術学部を開設。

1983年

タイ

チュラローンコーン大学に美術学部開設

チュラローンコーン大学が美術・応用美術学部を開設。

1983年

インドネシア

国立芸術院創立

国立美術アカデミーと国立音楽アカデミーが統合され国立芸術院(ISI)ジョグジャカルタ校となる。
のちデンパサール（2003）、スラカルタ（2006）、パダンパンジャン（2010）にもISI開学。

1983年

1月中国

美術雑誌への批判

『美術』で責任編集の栗憲庭が抽象作品を取り上げ論議を起こす。これにより栗は編集を降ろされる。

1983年

1月17日日本

カジ・ギャスディン展

カジ・ギャスディン展（1.17–1.29　丸の内画廊）

1983年

2月6日日本

タイ現代美術展　

タイ現代美術展（2.6–2.16　エンバホール）
約30点

1983年

4月2日日本

日韓紙の造形展

現代紙の造形　日本と韓国（4.2–5.8　埼玉県立近代美術館）
熊本県伝統工芸館（5.26-6.7）に巡回

1983年

5月23日日本

韓国現代美術展

韓国現代美術展（5.23–5.28　東京画廊）

1983年

6月11日日本

韓国現代美術の美術館巡回展

「韓国現代美術展　70年代後半・ひとつの様相」（6.11–7.10　東京都美術館）開催。
栃木県立美術館（7.17–8.14）、国立国際美術館（8.20–9.25）、北海道立近代美術館（10.29–11.20）、福岡市美術館（12.8–12.27）に巡回。

1983年

6月27日日本

モハメッド・キブリア展

モハメッド・キブリア個展（6.27–7.9　丸の内画廊）

1983年

8月中国

北京で在仏抽象画家展

パリ在住の抽象表現主義の画家によるザオ・ウーキー展（中国美術館／北京）開催。

1983年

8月21日フィリピン

ベニグノ・アキノ・ジュニア暗殺、民主化運動再燃

反マルコスのリーダーだったベニグノ・アキノ・ジュニアがアメリカから帰国した際に暗殺される。

1983年

9月26日日本

イ・チョンジ展

李正枝展（9.26–10.1　村松画廊）

1983年

11月28日バングラデシュ

第2回バングラデシュ・ビエンナーレ

第2回バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレ（11.28–12.27　バングラデシュ・シルパカラ・アカデミー）
日本コミッショナー＝安永幸一

1983年

12月24日台湾

台北に大型立美術館開館

台北市立美術館開館。

1984年

1月1日ブルネイ

ブルネイ独立、ASEAN加盟

ブルネイが英国から独立、ASEANに加盟。

1984年

4月2日日本

カジ・ギャス　ディン展

ベンガル民族芸術の魂　カジ・ギャス　ディン展（4.2–5.31　丸の内画廊）

1984年

4月21日韓国

民衆美術組織〈トゥロン〉創立

キム・ボンジュンら〈トゥロン〉創立展（4.21–4.26　耕仁美術館／ソウル）開催。

1984年

4月25日日本

東京ビエンナーレでインド作家部門

第15回日本国際美術展（東京ビエンナーレ）（4.25–5.10　東京都美術館）
（インド部門）組織＝ニューデリー国立近代美術館長ラクシミ・Ｐ・シハーレ
東京展主催＝日本国際美術振興会、（財）美術文化振興協会、毎日新聞社

京都市美術館に巡回（6/6-17）　主催＝京都市、日本国際美術振興会、（財）美術文化振興協会、毎日新聞社
インド部門のみ、いわき市立美術館（8/25-9/16　インド絵画の半世紀：インド現代美術展）、福岡市美術館などに巡回

1984年

5月マレーシア

マレーシア国立美術館の移転・拡張

マレーシア国立美術館がホテル・マジェスティックがあった場所に移転、床面積が10倍になり、7倍の入場者を得る。

1984年

6月25日日本

キム・テホ展

金泰浩展（6.25–6.31　村松画廊）

1984年

7月2日日本

チョン・キョンヨン展

鄭璟娟展　繊維造形（7.2–7.9　村松画廊）

1984年

7月11日日本

第4回「第三世界とわれわれ」展

第４回「第三世界とわれわれ」展　よみがえれ!! デモクラシー!!（7.11–7.21　東京都美術館）
フィリピン、パレスチナ作品を特陳。フィリピンのパポ・デ・アシス、レナート・ハブランを招待。ワークショップ、トーク、シンポジウム

1984年

8月6日日本

韓国現代美術展

韓国現代美術10人展（8.6–8.11　大阪府立現代美術センター）

1984年

8月25日日本

インド現代美術展

インド絵画の半世紀　インド現代美術展（8.25–9.16　いわき市立美術館）
福岡市美術館ほかに巡回

1984年

9月3日日本

ソ・スンウォン展

徐承元展（9.3–9.8　村松画廊／東京）

1984年

9月22日日本

中国蘇州年画展

中国蘇州年画展　息づく民衆の祈りと喜び、民俗絵画の400年（9.22–10.14　東京セントラルアネックス）
三重県立美術館（5.12–6.3)、群馬県立近代美術館（6.9–7.8）、神戸市立博物館（8.25–9.16）
いわき市立美術館（9.22–10.14 )、福岡市美術館（10.24–11.18)に巡回。
国際交流基金、中国展覧公司、東京以外の開催館の共催

1984年

10月8日日本

韓国女性作家展

韓国・現代美術７人の女流展（10.8–10.13　村松画廊）

1984年

10月10日フィリピン

ピナグラバナン・ギャラリーズ創立

ピナグラバナン・ギャラリーズがアグネス・アレリャーノと夫のマイケル・アダムによって設立される。初代ディレクターはロベルト・チャベット。

1984年

10月24日日本

「アジア絵画との出会い」で現代美術・フォークアート・版画を紹介

福岡市美術館開館5周年記念「アジア絵画との出会い　伝統と現代を考える」（10.24–11.18　福岡市美術館）開催。
セクション1：インド現代美術展（詳細は次項参照）、セクション2：インド・ミティーラ絵画展、セクション3：中国近・現代木版画展、セクション4：中国蘇州年画展。

1984年

10月24日日本

インド美術の伝統と現代

アジア絵画との出会い　伝統と現代を考える　インド現代美術展（10.24–11.18　福岡市美術館）
主催＝福岡市美術館／国際交流基金／毎日新聞社
後援＝インド大使館、（財）福岡市美術館協会
第15回日本国際美術展のインド部門？　

1984年

10月31日インド

インディラ・ガンディー暗殺

インディラ・ガンディー首相が暗殺され、息子のラジーヴ・ガンディーが首相に就任。

1985年

3月16日日本

インド初期近代美術展

アジアの近代絵画の夜明け展　天心以後の日本とインド（3.16–4.16　国立国際美術館）
ナンダラール・ボース生誕100年記念／日本美術院再興70周年記念　下関市立美術館（4.20–5.19）、栃木県立美術館（6.15–7.14）、東京都庭園美術館（7.20–9.1）に巡回。

1985年

4月21日中国

公式に表現の自由が容認される

油画芸術討論会（通称「黄山会議」）。表現の大幅な自由が保障される。
中国芸術研究院美術研究所、中央美術学院、北京画院、美協安徽分会、『美術史論』編集部の共同主催。

1985年

5月9日日本

リュウ・ハイス（劉海粟）展

劉海粟中国画展（5.9–5.14　高島屋／日本橋）

1985年

5月10日中国

85美術運動の拡大

「前進中の中国青年美術作品展覧」（5.10–5.26　中国美術館／北京）開催。
ほか広州での「85新空間」などの展覧会により85美術運動が中国全土で勢いを増す。

1985年

9月9日日本

イ・ジョンジ展

李正枝展（9.9–9.14　村松画廊）

1985年

10月17日インド

インドで日本作家展

日本現代絵画インド展（10.17–12.1　国立近代美術館）

1985年

10月21日日本

マー・ドーション（馬徳昇）・ホアン・ルイ（黄鋭）展

馬徳昇・黄鋭現代水墨展（10.21–10.26　大阪府立現代美術センター）

1985年

11月2日日本,韓国

第2回アジア美術展、特別部門で「バリの美術」

第2回アジア美術展（11.2–12.1　福岡市美術館）開催。13か国268作家。.
特別部門「バリの美術」、アジア・フェスティバル、シンポジウム「アジアの現代美術―将来の展望」開催。福岡での展示作品を2セットに分けて「アジア現代美術展」として九州各県巡回。韓国国立現代美術館（1986.8.26-12.25）に巡回。

1985年

11月12日日本

イ・ウンノ、パク・インギョン夫妻展

李応魯・朴仁景夫妻展（11.12–11.22　ギャラリーさんよう）

1985年

11月18日中国

北京でラウシェンバーグ展

「ラウシェンバーグ国際巡回展　ROCI」（11.18–12.8　中国美術館／北京）開催。
コラージュ、アッサンブラージュ、写真などを使った作品により、中国美術史において特別なものとなる。この展示を機に中国美術界でポップ・アート旋風が起こる。ラサ（12.2–12.23　西蔵展覧館）でも開催。

1985年

11月18日日本

シム・ムンソプの東京画廊での初個展

沈文燮展（11.18–11.30　東京画廊）

1985年

11月22日韓国

民衆美術の結集した〈民美協〉創立

〈民族美術協議会（民美協）〉創立集会（汝矣島　女性百人会館／ソウル）開催。
代表にソン･ジャンソプ、事務局長にキム・ヨンテ、企画監事にチェ・ヨルが就任。

1985年

12月韓国

民衆美術組織〈視覚媒体研究所〉創立

ホン・ソンダムらが光州で〈視覚媒体研究所〉結成。（1988年まで）

1985年

12月4日日本

カジ・ギャスディン展

ベンガルの魂　カジ・ギャスディン展（12.4–5.18　丸の内画廊）

1986年

フィリピン

美術家組織〈バギオ・アーツ・ギルド〉創立

〈バギオ・アーツ・ギルド〉結成。

1986年

ラオス

初の全国美術展

第1回全国美術展開催。プロ・アマを問わない公募展。

1986年

1月6日日本

日韓女性作家の表現展

9・個の視点　日韓女性作家の表現展（1.6–1.18　村松画廊）
画廊企画

1986年

2月4日日本

ウィチョク・ムクダマニー個展

ウィチョクムクダマニー個展（2.4–2.6　東京学芸大学芸術館）

1986年

2月7日フィリピン

大統領選挙

マルコスとコラソン・アキノの大統領選挙。

1986年

2月16日日本

バングラデシュ作家展

バングラディッシュ4人展　ベンガルの詩（2.16–2.22　ぎやらりいセンターポイント）

1986年

2月21日韓国

民衆美術の拠点

民衆美術の拠点となるギャラリー、クリムマダン・ミンがソウルに設立される。

1986年

2月22日フィリピン

「EDSA民衆革命」でマルコス政権を打倒

「EDSA民衆革命」が始まる。26日にマルコス大統領が米軍機でハワイに脱出。

1986年

2月22日インド

第6回インド・トリエンナーレ

第6回インド・トリエンナーレ（2.22–3.21　ラリット・カラ・アカデミー）
日本コミッショナー＝中村英樹

1986年

4月6日バングラデシュ

第3回バングラデシュ・ビエンナーレ

第3回バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレ（4.6–5.5　バングラデシュ・シルパカラ・アカデミー）
日本コミッショナー＝中村英樹

1986年

7月8日日本

第5回「第三世界とわれわれ」展に韓国民衆美術作家参加

第三世界とわれわれ　第５回展　民衆のアジア（7.8–7.17　東京都美術館第１・第２彫塑室）
10日に東京文化会館でシンポジウム「韓国民衆美術＋パレスチナ＋フィリッピンそして、第三世界の美術の現状を語る!!」開催。
13日に東京都美術館講堂で「アジアフェスティバル　韓国によせて」開催。映画『はじけ鳳仙花　わが筑豊わが朝鮮』（監督＝土本典昭、原案・絵＝富山妙子、音楽＝高橋悠治・三宅榛名、語り＝李礼仙、制作＝幻燈社）、おはなし「民衆の美術について」（呉潤）、パフォーマンス「マダン・クッ」農楽巫俗舞他（在日同胞文化　牌〈ハヌリ〉）

1986年

7月20日日本

韓国民衆版画展

韓国民衆版画展（7.20–7.26　大阪文学学校）
主催＝ウリ文化研究所、韓国民衆版画展実行委員会

1986年

7月24日米国

ニューヨークで中国前衛美術展

「中国前衛美術」展（7.24-8.30　シティ・ギャラリー／ニューヨーク）開催。

1986年

8月25日韓国

国立現代美術館が移転、福岡からアジア美術展が巡回

国立現代美術館が果川に移転。開館記念展のひとつとしてアジア現代美術展開催（8.25–12.25）。
福岡市美術館で開催された「第2回アジア美術展」のうち日本の部のみ再構成。

1986年

9月28日中国

〈厦門ダダ〉展の衝撃

黄永砯ら〈厦門ダダ〉による現代芸術展（9.28–10.5）が厦門で開催。
強烈な破壊的性格と反文化の姿勢が美術界に衝撃を与える。

1986年

12月ベトナム

ドイモイ始まる

経済自由化政策（ドイモイ）が始まる。
ポスト・ドイモイ（新しい変化）と呼ばれるアーティストたちの活動はベトナムの対外開放とともに美術の新時代を象徴。

1986年

12月日本

蔡国強、日本に

蔡国強、日本に移り1995年まで住む。

1986年

12月5日日本

ホアン・ルイ（黄鋭）展

黄鋭展（12.5–12.20　ギャラリー上田／銀座）、ギャラリー上田ウエアハウス／湯河原）

1986年

12月8日日本

アキタム・ナラヤナン展

アキタム・ナラヤナン展（12.8–12.17　ギャラリー　ムカイ）

1987年

フィリピン

女性作家組織〈カシブラン〉創立

〈カシブラン〉（「女性の芸術と新しい意識」の頭文字）結成。

1987年

台湾

省立美術館開館

台湾省立美術館（現・国立台湾美術館）開館。

1987年

英国

『第三のテキスト』創刊

ラシード・アライーンが批評誌『第三のテキスト』を英国・ロンドンで創刊。

1987年

インド

インド初の女性企画の女性作家展

インド初の女性による女性の展覧会「鏡の向こうに」（バーラット・バーワン／ボパール）開催。
バンガロール（現・ベンガルール）、ボンベイ（現・ムンバイ）、ニューデリーでも開催（1989年まで）。

1987年

3月6日日本

斉白石展

斉白石展：中国画の至宝（3.6–3.25　西武アート・フォーラム）
主催＝西武美術館、読売新聞社　協力＝倉吉博物館　倉吉博物館に巡回

1987年

3月30日日本

インド作家二人展

マダン・ラル　ラジーブ・ローチャン展（3.30–4.5　世田谷美術館　市民ギャラリーA）
ローチャンはのちインド国立近代美術館館長となる。

1987年

5月4日日本

ユン・ヒーチャン展

尹熙倉展（5.4–5.9　村松画廊）　

1987年

5月18日日本

蔡国強、日本で初個展

蔡国強の絵画（5.18–6.16　在東京外国特派員協会）

1987年

6月4日日本

クンチャエトーン・ヤナウイッタ展

クンチャエトーン・ヤナウイッタ展（6.4–6.14　兜屋画廊）

1987年

6月15日インドネシア

新美術運動の展開

新美術運動のメンバーが第1回展から10年を経て再集合し、インドネシア美術界に漂う消費主義を批判する「ファンタジー・ワールド・スーパーマーケット」（6.15–6.30　タマン・イスマイル・マルズキ／ジャカルタ）開催。

1987年

6月29日韓国

6月民主抗争で独裁政権倒れ民主化進展

韓国各地で6月民主抗争。
与党のノ・テウ（盧泰愚）大統領候補が大統領の直接選挙等を含む6.29民主化宣言。

1987年

6月30日日本

スリランカ作家展

スリランカの詩情　ウインストン・スルダゴダ個展
（6.30–7.5　大阪読売ギャラリー）
兵庫県立西播磨文化会館でも開催（7.10–7.20）。

1987年

7月4日日本

富山国際現代美術展の韓国作家

第3回富山国際現代美術展（7.4–9.3　富山県立近代美術館）

1987年

7月15日台湾

戒厳令解除

台湾政府が正式に戒厳令解除を宣言。

1987年

8月31日日本

ゲルダグ展

バリ島の画嬌翁　ゲルダグ展（8.31–9.19　京二画廊Pent Space／京橋）
100歳の画家

1987年

9月11日韓国

第１回女性作家展

第1回「女性と現実」展（クリムマダン・ミン／ソウル）開催（9.11–17　1994年まで毎年開催）。

1987年

10月13日日本

タイ版画展　

アジアの現在　タイ国　5人の現代版画展（10.13–10.18　名古屋市博物館）
ほか兜屋画廊名古屋店（10.13–10.17）、画廊むらずみ（岡崎　10.14–10.25）でも開催。愛知県立芸術大学大学院に留学中のクンチャエトーン・ヤナウイッタヤの希望により、山口博一（愛知県立芸大助教授）、三頭谷鷹史（美術評論家）が企画　ヤナウィッタヤ以外の4人はシラパコーン大学教員　約90点　

1987年

12月16日韓国

ノ・テウ大統領誕生

ノ・テウが大統領に当選（1988.2.25–93.2.24在任）。

1988年

東南アジア(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ）

第1回ASEAN巡回展

「第1回ASEAN絵画写真児童美術展」開催。東南アジア6か国に巡回。

1988年

台湾

伊通公園オープン

アートスペース伊通公園（IT Park）が台北にオープン。

1988年

1月11日日本

マダン・ラル展

マダン・ラル新作彫刻展（1.11–1.23　ぎゃらりいセンターポイント）
後援＝インド大使館

1988年

1月25日日本

韓国４人展

韓国の４人展（1.25–2.6　東京画廊）

1988年

1月26日日本

フィリピン作家個展

「アジア現代作家シリーズⅠ　ロベルト・フェレオ展」（1.26–3.13　福岡市美術館）開催。
アジア作家個展シリーズの初回。10回（1997年）まで続く。

1988年

1月31日インドネシア

チュムティ創立

チュムティ・モダン・アート・ギャラリーがニンディティヨ・アディプルノモとメラ・ヤルスマによってジョグジャカルタに設立され、幅広い美術の拠点となる。のちチュムティ・アート・ハウスとなり、現在はチュムティ美術社会研究所。

1988年

4月19日日本

インド祭で部族芸術展

「インド部族芸術展　生きている土の鼓動」（4.19–5.12　兵庫県立近代美術館）開催。
この年のインド祭の一環。埼玉県立美術館（6.17-8.5）、熊本県立美術館（8.11-9.25)、世田谷美術館（10.8-11.3）に巡回。

1988年

5月13日日本

インド祭で現代美術展

「インド現代美術展」（5.13-29　高岡市立美術館）開催。
この年のインド祭の一環。目黒区美術館（6.11–7.17）、町田市立国際版画美術館（11.12–12.11）に巡回。

1988年

5月13日日本

ミティラー民俗画展

ミティラー民俗画展　’88インド祭・横浜（5.13–5.29　横浜市民ギャラリー）
主催＝横浜市・横浜市教育委員会／ミティラー民俗画展実行委員会／横浜市海外交流協会／横浜ボンベイ友好委員会／協力：ミティラー美術館

1988年

5月21日日本

タゴール展

タゴール展　偉大なる生涯とその芸術（5.21–6.27　西武美術館／東京）
主催＝西武美術館、朝日新聞社、インド祭事務局（インド政府・ニューデリー）
つかしんホール（尼崎）に巡回（7.1 – 7.26)

1988年

6月シンガポール

「アーティスト・ヴィレッジ」始動

タン・ダウがロロン・ガンバスに集合スタジオを開設。
若い作家に制作の場を提供。翌年1月の第1回公開スタジオ展のときから「アーティスト・ヴィレッジ」と称する。

1988年

6月17日インドネシア

第１回ジョグジャカルタ・ビエンナーレ

第１回ジョグジャカルタ・ビエンナーレ（6.17–6.24　プルナ・ブダヤ・ジョグジャカルタ）開催。
以後、名称を変えて続けられ、現在の「ジョグジャ・ビエンナーレ　赤道」に至る。

1988年

6月26日台湾

台中に美術館開館

台湾省立美術館開館
当初は台湾省政府教育庁の管轄、1986年に同省文化処の管轄になる。1988年に改修のため休館。1999年に国立台湾美術館として再開館。

1988年

7月8日日本

第6回「第三世界とわれわれ」展

第三世界とわれわれ　第6回展　アジアに吹く新しい風（7.8–7.17　東京都美術館）
「第三世界とわれわれ」関連イベント、’88アジアフェスティバル　韓国民衆文化運動の紹介、富山妙子のリトグラフを使った映画「自由光州・1980年5月」上映。

1988年

8月ミャンマー

8888民主化運動

大規模な民主化運動（8888民主化運動）。
ラングーン文理科大学の美術センターが閉鎖され、ガンゴー・ヴィレッジの活動停止（2000年から再開）。

1988年

8月日本

韓国民衆美術展

韓国民衆美術展（丸木美術館／埼玉）

1988年

8月12日日本

中国版画2000年展

中国版画2000年展　第１部　中国現代版画展1931－1987（8.12–9.18　町田市立国際版画美術館）
日中藝術研究会が協力。
第2部：日中児童版画展1988.08.12-1988.08.28
第3部：中国古代版画展1988.10.01-1988.11.06

1988年

8月19日韓国

ソウル中心部に美術館開館

ソウル市立美術館開館。

1988年

8月19日日本

チャン・ウソン展

張遇聖（チャンウソン）展　韓国・国画の巨匠（8.19–8.30　有楽町アート・フォーラム）　

1988年

9月17日ミャンマー

社会主義政権崩壊

社会主義政権が倒れ、ビルマ連邦が成立。

1988年

9月17日韓国

ソウル・オリンピック

ソウル・オリンピック（9.17–10.2）開催。

1988年

9月27日日本

ホー・ドゥオリン（何多苓）展

アジア現代作家シリーズⅡ　何多苓展　中国―リアリズムの深層（9.27–11.13　福岡市美術館）

1988年

10月7日日本

シュ・ベイホン（徐悲鴻）展

徐悲鴻絵画展　中国近代美術の曙光（10.7–10.26　西武アート・フォーラム）
主催＝西武美術館、読売新聞社、徐悲鴻記念館

1988年

10月15日中国

二人の前衛的な中国作家個展

「徐冰版画芸術展　折世鍳―世紀末巻」、「呂勝中剪紙芸術展」（10.15–10.23　中国美術館／北京）開催。
徐冰が中国芸術界にセンセーションを起こす。

1988年

11月14日日本

キム・チャンヨル展（第3回）

金昌烈展（第3回）（11.14–11.30　東京画廊）

1988年

11月28日日本

カリダス・カルマカール展

カリダス・カルマカール展　バングラディッシュの鬼才画家（11.28–12.3　美術家会館画廊［日本美術家連盟画廊］）

1988年

12月2日日本

バングラデシュ現代美術展

バングラデシュ現代美術展1988（12.2–12.10　目黒区美術館）
主催＝在日バングラデシュ大使館／国際交流基金／目黒区教育委員会

1988c年

モンゴル

文化の民主化運動

この頃、ソ連のペレストロイカ、グラスノスチ解放政策と連動するように民主化運動が起こる。それまでタブーとされた民族の英雄チンギス・ハーンら歴史見直しキャンペーン。

1989年

モンゴル

美術家組織〈緑の馬〉創立

ダルフ・オチルらが〈緑の馬〉結成。アカデミックな写実描写を否定し唯美的傾向を宣言、インスタレーション作品も制作される。

1989年

モンゴル

モンゴル国立近代美術館開館

モンゴル国立近代美術館開館。

1966年に開館した国立ザナバザル美術館から近代部門が独立。

1989年

中国

円明園コミュニティ始動

方力鈞ら北京のアーティストが円明園に移転。

1989年

ミャンマー

現代美術ギャラリー創立

アウンミン、サンミンらガンゴー・ヴィレッジ・アート・グループのメンバーらによってインヤー・アート・ギャラリー設立。

1989年

1月16日日本

中国作家二人展

中国現代美術家二人展（范鐘鳴、林琳）（1.16–1.22　世田谷美術館／東京）

1989年

2月5日中国

「中国現代芸術展」における80年代前衛美術の集約と終焉

「中国現代芸術展」（2.5–2.19　中国美術館／北京）開催。
国の施設で実験的・前衛的な作品が多数展示された歴史的な展覧会。唐宋、肖魯が電話ボックスを模した彼らの作品《対話》に向かって実弾を発射し、逮捕される。この事件により展覧会は公安当局から中止を命じられ5日間で閉鎖。再開後、北京公安局、中国美術館に爆破予告があったため再び2日間で閉鎖。

1989年

3月5日日本

蔡国強火薬画展

炸裂・空間孔　蔡国強　火薬と和紙による（3.5–3.17　ギャラリーKIGOMA）

1989年

3月14日日本

インドの彫刻キャンプ記録展

インド・日本彫刻キャンプ　ドキュメント（3.14–4.8　ギャラリーαM）

1989年

4月シンガポール

政府がアーティスト・ヴィレッジを招待

政府観光振興局の「アート・マート　シンガポール国際ショッピング・フェスティバル」がアーティスト・ヴィレッジを招待。

1989年

4月日本

日本初の中国前衛美術の紹介

「中国現代芸術資料展　90年代に向けて　1980-1989」（4.10–4.15　ギャラリィK、コバヤシ画廊／東京）開催。2月の北京での展覧会の記録展。14日にギャラリィKで千葉成夫、范鐘鳴による講演会。

1989年

5月フランス

「大地の魔術師」展の衝撃

「大地の魔術師」展（5.18–8.28　ポンピドゥーセンター、ラ・ヴィレット／パリ）開催。
非ヨーロッパの民族芸術などを欧米の現代美術と同等に展示した歴史的な展覧会であり、また中国前衛美術の存在を世界に知らしめた。黄永砯が国際的にデビューし、そのままフランスにとどまる。

1989年

5月3日日本

広島をテーマとした委託制作展

国内外の制作委託作家78名によるヒロシマ　「広島・ヒロシマ•HIROSHIMA」展（開館記念展）（5.3–8.20　広島市現代美術館）

1989年

5月8日日本

ワルリー画展

インド・ワーリ（ワルリー）族ナイーブ画展（5.8–5.14　ラフォーレミュージアムエスパス）

1989年

5月22日日本

ユン・ヒョングン展

尹亨根展（5.22–6.10　ギャラリーヤマグチ）

1989年

6月4日中国

天安門事件

学生たちが主導したデモが戒厳令により軍隊に制圧される（第二次天安門事件）。

1989年

6月13日日本

中国絵画展

中国近現代絵画展（6.13–7.23　渋谷区立松涛美術館）

1989年

6月15日日本

ユン・ヒョングン展

尹亨根展（6.15–6.30　ギャラリーユマニテ名古屋）

1989年

6月27日日本

ナム・ジュン・パイク展

ナム・ジュン・パイクのロボット家族　日本漫遊記（6.27–7.16　福岡市美術館）
企画協力　和多利志津子

1989年

7月ミャンマー

アウンサンスーチーへの弾圧

アウンサンの娘、アウンサンスーチーが自宅軟禁される。

1989年

7月日本,韓国

テーマ性を強め作家の滞在制作もおこなった第3回アジア美術展　

「福岡市美術館開館10周年記念　第3回アジア美術展　日常のなかの象徴性」（7.6–8.13　福岡市美術館）開催。アジア・フェスティバル、版画ワークショップを開催。韓国国立現代美術館（9.7–10.3）、横浜美術館（11.3–12.25）に巡回。

1989年

7月24日日本

中国現代美術展（東京画廊）

特別展示「中国現代美術『今』」展（7.24–8.5　東京画廊）開催。

1989年

8月17日日本

イブラヒム・フセイン展

マレーシア・現代アートの旗手　イブラヒム・フセイン展（8.17–8.22　高島屋東京店8階）
8/31–9/5　高島屋大阪店７階　に巡回
主催＝毎日放送

1989年

9月25日日本

シム・ムンソプ展

沈文燮展（第2回）（9.25–10.7　東京画廊）

1989年

10月マレーシア

東南アジア美術ワークショップ

第1回ASEAN美学シンポジウム、ワークショップ、展覧会「伝統　創造の源」開催。イスマイル・ザイン、ウォン・ホイチョンらアーティストたちが地域の美術史とモダニズムの関係について論じる。展覧会は翌年5月に日本へ巡回。

1989年

10月2日日本

カジ・ギャスディン展

カジ・ギャスディン展（10.2–10.28　杏美画廊／新宿）

1989年

10月9日日本

シャオ・フェイ（邵飛）展

邵飛展（10.9–10.21　現代中国藝術センター）

1989年

10月30日日本

チョン・キョンヨン展　

鄭璟娟展（10.30–11.11　村松画廊）　
画廊企画

1989年

11月日本

中国美術理論家代表団が訪日

中国美術理論家代表団が訪日
15日間にわたって東京、京都、奈良、広島、福山、倉敷、福岡を訪問。美術評論家連盟と日本中国文化交流協会王朝聞を団長とし、団員の湯池、夏碩琦、楊悦浦、馬鴻増、賈方舟、通訳の陶勤からなる

1989年

11月3日日本

牛窓国際芸術祭に台湾、韓国作家、蔡國強が中国美術報告

第6回JAPAN牛窓国際芸術祭　第３回ビエンナーレ「若いアジアの展開」（11.3–11.5　邑久郡牛窓町）　
3日に金末愛、イ・ギョンオク李敬玉の舞踊　4日（三美神広場）・5日（総合福祉センター）でシンポジウム　4日に黒田雷児がアジア美術について発表、蔡國強（筑波大学研究生）が中国前衛美術の状況をレポート　ほかのパネリスト＝金英順（韓国コーディネーター）、張元茜（台湾コーディネーター）、池田満寿夫（レギュラー）、阿部信雄（司会）　千葉成夫（芸術祭コミッショナー）　総合プロデューサーディレクター＝岡崎球子

1989年

11月29日イギリス

在英アジア・アフリカ作家展

ラシード・アライーンの企画による「別の物語　戦後英国におけるアフリカ・アジア系アーティスト」展（11.29–90.2.4　ヘイワード・ギャラリー／ロンドン）開催。

1989年

12月11日日本

タウォーン・コーウドムウィット展

タブォーン・コ＝ウドミット（タウォーン・コーウドムウィット）版画展（12.11–12.23　ギャラリー福山）